インドア派Around40ゲイの日記

アラフォーゲイが日々のことや過去のことを書きなぐるブログ

本の紹介-3 ヨネダコウ「どうしても触れたくない」(BLです)

BLって皆さん読まれますか?僕はそこまで読む方ではないのですが、タイトルに挙げたヨネダコウさんの「どうしても触れたくない」という作品はドはまりしました。

ゲイにはBL嫌いの方も多いと思いますので、ブログを始めようと思っていたちょっと前から、BLを記事にするのもどうしようか、とか考えていました。そうしたところ、とあるゲイの方がご自身のブログでこの作品に触れているのを見つけまして、ゲイの中でもBL好き(というか嫌いではない)の人もいるんだなぁと思い、すごくうれしかったんですよね。しかも僕の大好きなこの作品の感想を、いわゆる腐女子という方々ではなく、ゲイの人が書いていることに妙に感激して。それで僕もここで紹介してみたいなと思い今回記事にしてみました。おっさんずラブが多方面に好評だったこともきっかけの一つだったりします。

実は僕も以前はBLってちょっと苦手意識がありました。たまたま、大学生くらいの頃に読んだものがエロメインのもので、それがちょっと受け入れづらかったというのがあります。だって、唐突に始まるセックスシーンに、あり得ないくらいデカすぎなものを突っ込んだりしていて「これはギャグ?そんなもん入れられたら喘ぐどころじゃなくって体が壊れるだろうが?」とかまじめに思ったりして、どこを楽しむものなのかよくわからなかったんですよね。すべてがそんなのではないことはわかっているのですが、わざわざお金を出して買ってそんな内容だったらっていうのがあって、積極的には読むことはしていなかったんです。その後、人から借りて読むなどして、結構おもしろいのもあるんだなと思うようになりました。

それでこの「どうしても触れたくない」を読んだきっかけですが、ゲイを取り扱っている映画やドラマを見たいなぁとYoutubeでいろいろあさっていたところ、この作品にたどり着きました。正直なところ、BL原作の実写ものって演技・演出に難あり的なものが多いんですよね。そんな中、この作品の予告編を見たところ、そんなこともなく惹きこまれていきました。で、すでにDVDが出ていたのでレンタルして見て泣きました。そのあとで原作も読んでみたいと思って原作を買うに至ったので、順番的には映画が先でした。 

どうしても触れたくない (ミリオンコミックス CRAFT SERIES 26)

どうしても触れたくない (ミリオンコミックス CRAFT SERIES 26)

 

新しい職場に初めて出社した日、
嶋はエレベーターで二日酔いの男と一緒になる。
それが、新しい上司・外川との出会いだった。
無遠慮で図々しいように見えて、
気遣いを忘れない外川に惹かれる嶋だが、
傷ついた過去の経験から、一歩踏み出せずにいる。
一方、忘れることのできない記憶を抱えながらも
外川は傷つくことを恐れず、嶋を想う心を隠さない。
好きだけど、素直にはなれない・・・
不器用な想いの行方は?

どうしても触れたくない [Blu-ray]

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 ボロボロ泣きながら読んでました。主人公の嶋くんに共感しまくって(ビジュアルの違いははるか遠くに置いておいて)。相手の外川さんを、昔好きになったノンケくんとちょっと合わせて見たりしてしまって。詳しくは本当に読んでいただきたいなぁと思います。「おっさんずラブ」を泣きながら見ていたような人だったら、僕と同様に泣けるかもしれません。実写もなかなかいいと思います。主役の二人は米原幸佑さんと谷口賢志さんが演じられています。DVDも買おうかなぁとずっと思っていますが、まだ買っていません。

 

BLをそれなりに読んで、個人的に思ったことは「BLにはエロ要素はそこまで求めない」ということですかね。エロを求めるなら、今の時代そこら辺にいくらでも転がってますしね。もちろん必要があっての描写は全然いいんですけど、主軸はそこではないなぁというか。

ところで、何で作者のヨネダコウさんは、こんなに巧みな心理描写ができるの?誰かに取材をしたの?などと考えてしまいました。僕が自分でBLを買ったのはこの作品とこの続編だけです。続編もまた別記事にできればと思います。やっぱりBLは作品によって当たり外れ(というか、個人的嗜好に合う合わない)が大きいと思うので、次に買うとしたら、いろいろな方の感想を先に読んで十分に吟味したいなぁと思う次第です。とりあえずヨネダコウさんの作品に外れがないならほかのも読んでみたいなぁと思います。他の方の作品でも、何かいいものがあれば教えてください。


映画『どうしても触れたくない』予告編