ちょっと固い本のことも書こうかなぁなんて思っていましたが、僕の好きなマンガの紹介をします。
少女マンガって読まれますか?僕は小学校時代なんかは女の子の友達が多かったのでその子らに借りたりとか、姉がアニメ好きだったので何となく一緒に見ていたりしていました。
今回紹介する「ふしぎ遊戯」は1995年~アニメ化されたのを飛び飛びで見ていて、大学生の頃にまとめて見て、そのあと原作マンガを読みました。2年くらい前にYoutubeにあがっていたのを懐かしくて一気に見てしまいました。少女マンガとは言っても少年漫画ばりに戦いのシーンの連続ですけどね。
どんな話なのかを一言で説明するのは難しいのですが、主人公である夕城美朱(ゆうきみあか)とその親友の本郷唯(ほんごうゆい)が「四神天地書」という本の中に吸い込まれ、古代中国のような世界に迷い込むところから話は始まります。そこで美朱は「朱雀の巫女」となり「七星士」という者を探し出しつつ、元の世界に戻る方法を探っていくというのが序盤の大まかなお話です。
古代中国の四神や二十八宿をモチーフとしています。一番最初の↑が「朱雀・青龍編」となり、その後「玄武編」が始まり完結し、そして今「白虎編」が連載されているようです。一番最初に「朱雀・青龍編」が始まってから25年以上たちますが、今でも別ストーリーが現役で連載中というのがすごいですね。
↑の「朱雀・青龍編」は、美朱率いる朱雀チーム 対 唯率いる青龍チームというような対立軸で話が進んでいきます。序盤は身体に二十八宿の文字の痣を持った七星士を探すのがテーマとなっています。七星士を探し出し、朱雀(青龍)を呼び出すことにより何でも願いがかなえられると言われています。
僕はアニメから入りましたが、当時は夕方6時ころから放送されていました。今では放送できないかなと思われるシーンも多いです(裸で抱き合っているシーンや乱暴されるシーンとかありましたし)。敵方の青龍七星士に「亢宿(あみぼし)」と「角宿(すぼし)」という双子キャラ(男)が出てくるんですけど、双子くんのキスシーンがあったりしましたし。
この作品の魅力の一つは個性的なキャラ達だと思います。主要人物が7人×2+巫女である美朱と唯と、これだけで16人もいるため出番が多いキャラと少ないキャラの差が結構あるのですが、それを差し引いても魅力的なキャラ達だなぁと思いますよ。柳宿(ぬりこ)という女装した男性がいるのですが、とっても素敵なキャラで一番好きでした。
主人公の美朱は朱雀七星士の一人鬼宿(たまほめ)と恋に落ちるのですが、七星士たちは本の中の人物で、現実世界に生きる美朱とは結ばれることは決してないはずなんです。当初は自分たちが本の中の人間とは露知らずの登場人物たちですが、のちに彼らもそれを知ることになります。終盤、本の中から現実世界に飛び出てきてバトルが繰り広げられることになります。確か新宿が舞台になり、新宿の街がめちゃくちゃになってしまいます。女性の漫画家さんでこんなにバトルシーンを描く方って珍しいのかもしれないですね、そこまでマンガを読むわけではないので詳しくないですけどね。このマンガの掲載紙は少女コミックですけど、その後、渡瀬先生は少年サンデーで連載を持たれています(現在休載中のようです)。
ところで、アニメの挿入歌に「わかっていたはず」という曲がありまして、本来決して結ばれるはずのない美朱と鬼宿の二人を歌った曲なのですが、↓こんな歌詞があります。
そんなことわかっていたはず
好きになればなっただけ 苦しむこと
せつないね わかっているのに
想っている あなただけを
こんなに 逢えないときも
とか、
どんな時も 一緒にいてほしいなんて
思っちゃいけないと
おさえていた私の心の声 止められずに
今もあふれそうで苦しいの
私には わかっていたはず
愛したって 独り占めできないこと
~~~
みたいなのがあって、切ないシーンに流れてくるのですが、この曲が流れてくるシーンは本当に泣けます。この歌詞、ノンケくんに片思いするゲイの心情を歌ったものかと思いましたよ。好きになればなるほど苦しいよね…って僕の経験を書いてくれたの?って思ったりして。実際はこの曲の方が先ですけどね。今Youtubeでこの曲聞きながら書いているんですけど、涙が出てきましたよ。。。
ちょっと古い作品なのでマンガの絵も今のマンガとは若干テイストが異なると思いますが、べたべたな少女マンガというわけではないので(主人公の美朱は若干恋愛脳ですが)、興味を持たれた方はぜひマンガを読むかアニメを見ていただくとハマるのではないかと思います。
3連休が2回もある今週と来週、せっかくなので玄武編「ふしぎ遊戯 玄武開伝」全12巻をコミックレンタルしてしまいました~。インドア派に拍車が……。まぁいいや。
アニメ版オープニング(中国語字幕になってますが)
いとおしい人のために (1995) / 佐藤朱美