インドア派Around40ゲイの日記

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腐女子、うっかりゲイに告る~第5話を見て、自殺や自殺サイトについて考えたこと

腐女子、うっかりゲイに告る 第5話 ~かなり重い話

 ↓の記事で紹介したNHKで放送している「腐女子、うっかりゲイに告る」、18日に第5話が放送されました。

↓の記事中「こちらは、リアリティがあるようなないような…で、楽しく見ることができそうな気がしています。」なんて書いていたのですが、だんだんと話が重くなってきて、楽しくどころではなくなっています。今回の第5話が重さのピークだといいなと思わずにはいられません。公式サイトは→NHK よるドラ 腐女子、うっかりゲイに告る

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 簡単にこれまでのあらすじを…。

・腐女子の三浦さん(藤野涼子さん)とゲイの純くん(金子大地さん)が付き合い始める。

・純くんの家でデートをしたとき、セックスをしようとしたができなかった。

・その後、別のカップルと一緒に温泉デートに行く二人。そこで、純はSNSでやり取りをしていて心の拠り所となっていた、やはりゲイのファーレンハイト(声のみ:小田賢章さん)の遺書が届き、彼がエイズで亡くなったパートナーの後を追い自殺をしたという知らせにショックを受ける。

・その温泉にたまたま来ていた(純がわざと同じ温泉にしたんですが)、彼氏?のマコトさん(既婚者;谷原章介さん)になぐさめられキスをしているところを三浦さんに見られてしまい、三浦さんを傷つけてしまう。

・後日、三浦さんにすべて告白。それを密かに聞いていた小野くん(内藤秀一郎さん)により、純がゲイであることはクラスのみんなの知ることになる。ひどいことを言われる純、「僕が悪い、僕がこんな風に生まれちゃったから。もう疲れた、ただそれだけなんだ。」…教室のベランダから純は飛び降り、場面は暗転。地面に倒れている純を三浦さんが泣きながら声をかけているらしきところで次回へ…。(第5話の再放送は25日0:40~放送。)

-----正直、直視しているのがつらかったし、ちょっと泣いてしまいました。「おっさんずラブ」や「きのう何食べた?」は、優しさというか愛に満ちているというか、そんなドラマですが、現実はこちらのドラマの方が近いかも…とも感じました。ドラマはまだ続きます。希望を見出す展開であってほしいですが…どうなるでしょうか。

 

今回は重い話題ですか “自殺(自死)” についての記事となります。読む方によっては不快に感じるかもしれませんので、その点ご容赦ください。

 

性的マイノリティの自殺、自殺したいと思ったことはある?

皆さんは自殺したい、って思ったことはありますか?死ぬまでいかなくても、「消えたい」「誰も自分を知らない世界へ行きたい」というように感じたことがある人はたくさんいるのではないでしょうか。

ネットでちょっと検索してみただけですけど(こことか)、性的マイノリティの男性は、異性愛者の男性と比べて自殺を図るリスクが約6倍とのことです。ただ「ゲイである」というそのことだけが要因となるわけではなくって、いじめを受けたり、家族から拒否されたり…いろいろなことが絡みあったうえでの数字のはずですが、周囲に受け入れられる土壌があったなら、その数字はもっと低くなることは推測できます。

(なお、最近では、遺族感情を配慮して「自殺」ではなく「自死」という表現を使うことが増えてきています。)

僕自身のことを言えば、生きてきた中で死にたい願望が高まっていた時期が3回ほどあります。1度目は中学時代、いじめにあい生傷が絶えなかった頃です。屋上でぼーっとしてたこともありました。2度目は社会人になって初めて就職した職場があまりにも合わず鬱状態に陥ったとき(過去記事参照)。3度目は大きなけがをしたとき。そのけががもとで入院したのですが、むしろ退院してからそんな思いに駆られました。思うように動けないし先のことが全く見えず不安になって。この時はそれまでとは違って、どちらかというと徐々に穏やかにそんな気持ちが支配していったというような感じだったと思います。

まぁ、そんなことがありながらも結局死ぬことはなかったわけで今こうしてこの文章を書いているわけですが。でも、もし1粒で楽に死ねる薬があったなら、間違いなく僕はそれを飲んでいたと思います。

たまに考えます、もし目の前に死のうとしている人がいたらどうするかなって。多分僕は止めると思います。でも僕が死のうとしている人だったら止めないでほしいって思うかもしれません。ただ単に、目の前で人が死ぬのを見たくないっていう思いだけなんでしょうかね?自分でもわかりませんが。

 

自殺サイトの存在

自殺サイト、皆さんは見たことがありますか?今は規制も厳しくなり、そういったサイトも閉鎖されていっているようです。昔は、自殺についての方法をあれこれまとめたサイトやら(方法だけではなく、失敗したらこんな目にあいます、というようなことまで書かれていました)、死にたい人たちが集まる掲示板だとか…、いろいろあったのを見たことがあります。主に僕が大学生の頃の話なので20年近く前のことですけど、当時は「死にたいから」というわけではなく興味・関心から覗いていた感じです。一度死にたいと思ったからか、昔から「自殺」というトピックには反応してしまいます。

そのような掲示板から、見知らぬ人たちが集まって集団自殺をしたというような事件ももちろんあると思いますが、同じ「死にたい」と思っている人同士で話をしているうちに、心が落ち着いていったということもあったのではないでしょうか。吐き出せる場所があることが救いになったという人もいるんだろうな、と今は考えています。確かに、その吐き出す場所がそのような掲示板である必要はないかもしれないですけど、何かを語るというか相談することへの敷居の低さがあったのではないかな…と考えます。

また、このようなサイトが閉鎖されている理由として、単純に規制が強くなったということもあると思いますが、SNSの発達もあるでしょうね。Twitterなんかでそういったツイートをしている人を見つけてDM送れば、簡単にコンタクトが取れてしまいます。ただ形を変えただけという見方の方が正しいのかもしれないですね。

 

掲示板で知り合った人 不思議な関係

上に書いた、死にたい願望が高まった3度目のとき、実は僕も珍しい(と思われる)経験をしています。今はもうないとあるHPの掲示板に書き込んだことがあります。癒しだとかスピリチュアルだとかそんなサイトだったのですが、掲示板は「鬱だ、消えたい…」みたいなネガティブ要素満載でした。どんなことを書いたかまでは記憶にないのですが(死にたいみたいな直接的なことは書いてないですが)、何通かのメールをもらいました。そのうちの年齢の近い一人の女性の方とメールでお互いのことを話すようになりました。今何がつらいのか、どうしていけばいいと思うか…。僕は当時相談相手が誰もいなかったため(このブログにたまに出てくる某彼には何だか言えなかったんです)、そんなやり取りをしているうちに心の整理ができていったように思います。もちろん彼女の話を僕が聞くこともありました。お互い、見ず知らずの人だから話せたこともあると思います。

そんな中で、3度目の仕事を変える決心をしたのもこのころです。実は、10年ほど前の話でそんなに古い話ではありません。そして、何とその方とは今もたまにメールのやり取りをしています。今ではその頻度も減り、お互い「死にたい願望」なども消えていったため、日々の報告みたいな感じになっています。東日本大震災のときには、とある物資がどうしても手に入らないということで、僕からそれを送りました。すごく不思議な関係だなと、自分でも思います。未だにお会いしたことはないですし。

マイナス面を強調されがちなそのようなサイトで、僕はプラス面を享受できた珍しい人なのかもしれないですね。

 

この記事、公開するのを迷いましたが(きっと引く人も多いでしょうし)、ドラマを見て、死にたい願望があった昔のことを思い出したり、自分が同じような行動をしていたかもしれないなと思ったりして、ほかの人が経験したことはないだろうなという話もあったので、公開しました。念のためですが、今は特に自殺願望があるわけではありませんのでね。

気づけば長文になっていました。最後までお読みいただきありがとうございました。