インドア派Around40ゲイの日記

アラフォーゲイが日々のことや過去のことを書きなぐるブログ

映画「蜜蜂と遠雷」を見てきた~

以前恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」という本を紹介する記事を書きました↓。
tomo-aro40.hatenablog.jp

こちらを原作とした映画が公開されましたので昨日見てきました~。今回の記事、思いっきりネタバレしていますのでご注意を。もう一度公式サイトを貼っておきます。

mitsubachi-enrai-movie.jp


映画『蜜蜂と遠雷』予告【10月4日(金)公開】

chuckさんもご覧になったということで記事にされていまして→(【映画】原作厨が「蜜蜂と遠雷」を観てきた感想【ネタバレあり】 - Only you can free yourself.)原作読んでいるのでネタバレも気にせず映画を見る前に記事を拝見していました。片桐はいりさんがどんな風に出てくるのかちょっと楽しみでもありました。

 

  • キャスト

栄伝亜夜役の松岡茉優さん、個人的にはとてもハマっていたと思います。松岡茉優さんって、名前は目にすることが多いなと思っていましたがまともに見たのは初めてでした。wikiでざっと出演歴を見ましたが、ほとんど見たことないものばかりだったからのようです。今後ちょっと注目してみます。

高島明石役の松坂桃李さん、キャスト発表時からちょっと若いなぁという気がしていました。役柄は28歳だったかと思いますが、30代前半くらいの方を起用してもよかったかなと。

マサル役は森崎ウィンさん。初めて拝見する方でした。小説を読んだイメージだともっと大柄な人だという印象(身長190くらいありそうな)だったのですが、亜夜のことを「あーちゃん」と呼ぶちょっと幼い感じを見るとこれもありかなぁと思えました。角度によるのですが、顔が伊藤英明さんとピースの綾部さんを足したように見えて仕方がなかったです。

風間塵役は新人の鈴鹿央士さん。小説で読んでいると16歳設定が小学6年生くらいに思えることも多かったのですが、そんなところも含めてすごくマッチしていたと思います。ご本人も19歳ということですがそう見えなかったです。よくまぁこんなイメージとピッタリな方を見つけられたなと思いました。

そして、明石の同級生役でドキュメンタリー番組制作者の仁科雅美役にブルゾンちえみさん、コンテスト会場のクローク役に片桐はいりさん。ブルゾンちえみさんは違和感なかったですが、片桐はいりさん……インパクトはありました。chuckさんの記事を読んでいたため、出演されることはわかっていましたが、出てくると笑いそうになりました。撮影時間30分くらいで終わりそうな役柄でしたが、何のためのキャラだったのかいまいちわかりませんでした…。また、小説では奏という亜夜の付き添い役がいましたが、映画には出てこない代わりに、海で亜夜と塵とマサルが駆け回るシーンではブルゾンさんと松坂さんがその役割を担っていました。

マサルに恋心を持ち、自分が選考から落選したとき亜夜に食って掛かってきたジェニファ・チャン役を、イメージ通り気が強く意地悪に演じていたのは福島リラさん

審査員の一人の嵯峨三枝子役として斉藤由貴さん。セリフがほとんど英語でした。原作でも映画でも何気に登場シーンが多い方で、結構好きな役どころです。

 

  • 印象的な場面

・chuckさんもおっしゃっていますが、亜夜と塵の月あかりを浴びながら連弾しているシーンが一番印象的でした。二人がピアノが心底好きなところがよく表れている気がしました。何気に眞島秀和さんも直前に出演されています。

・そして、ラスト亜夜が黒のドレスを着て演奏に臨むシーンも一皮むけた亜夜を表現しているようで素敵でした。緑っぽい?ノースリーブの衣装もよかったです。やっぱり女性の方が衣装面を見る楽しみがあるなぁって思います。コンテストの衣装となると、男性はどうしても白いシャツと黒や紺が基調の衣装の中で変化をつけていくしかない感じですし。塵役の衣装だけサイズがあっていない感があったのはあえてそのようにしていたようです(パンフレットより)。

・三枝子が塵のことを「ギフト」だというシーン、塵がいたから亜夜やそのほかの面々の力が発揮されたことを表していて、一言で過ぎる場面ですけどとても大事なシーンのひとつです。

・小説中で一番好きなのが、3次予選後に明石と亜夜が泣きあうところなのですが、そこは省かれていました。まぁ、2時間に収める中でそのシーンがを入れると浮いてしまいますね。

・音楽の演奏シーンはもちろんとってもよかったです。フルで入れたら1曲だけで数十分以上の時間を費やしてしまうのをとてもうまくまとめていたと思います。どうしたらあんなに指が動くの?という感想が誰しもわいてくるのでは…と思いました。

 

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単なる音楽コンテストの映画ではなく、過去を乗り越えていく人間ドラマを描いている映画でもあると思います。また、今回は栄伝亜夜が主役扱いでしたが、ほかの人にスポットを当てても話が作れそうですね。

気になった方は是非ご覧ください。小説はかなり長いです。普段映画を見てもパンフレットを買うことってそんなにないのですが、今回は買ってしまいました。

さらに、スピンオフ短編小説集も発売されているようです↓。個人的には、奏の短編が気になるところです。 

祝祭と予感

祝祭と予感

 

最後に…、タイトルは「蜜蜂と遠雷」で「蜂蜜と遠雷」ではありませんよ~。Twitterなんかを見ていると「蜂蜜」となっているものが結構あって、”蜂蜜と遠雷”で検索をかけたら28000件もヒットしました(笑)。「松坂桃李&松岡茉優『蜂蜜と遠雷』、登場人物の演奏を担当するピアニストが明らかに 劇中のオリジナル曲は藤倉大 | ニコニコニュース」…思いっきり間違ってますね…。