昨日、安達祐実さんにお酒に関する発言に共感できる～って記事を書いて、安達祐実さんといえば「家なき子」だなぁって急に思い出されました。覚えてます？1作目が放送されたのが1994年、家なき子2が1995年、僕と同年代の方は見てたor知っているって人も多いかもしれないですね。平均視聴率が2作とも20％越え、最高視聴率30％越え（1作目はなんと37.2％だとか）と、今では考えられない数字をたたき出して安達祐実さんの出世作となった作品です。いじめシーンがかなり話題というか批判の対象となった作品で、ビデオ化はされましたがDVD化はされていないようですね。安達祐実さんはガラスの仮面の北島マヤも印象的でしたけどね。
個人的には1作目は再放送で見てリアルタイムでは見なかったので、どちらかというと「家なき子2」の方が印象に残っています。ただ、どんな話だったかはほとんど記憶にありません。次々人が死んでいく話だったことだけは覚えてます。それよりも榎本加奈子さん扮するエリカお嬢様が安達祐実さん演じるすずをいじめるシーンばかりが印象に残っています。「エリカがたとえてあげる」って言いながらすずを痛めつけていくんですけど、すっごいツボにはまって、笑いながら真剣に見てました。このシーンにはお笑い的要素もあって、これがあったからいじめのシーンが多少中和されていたのではないかと思います。「2」の方は僕が高1のときの放送だったと思いますが、もし中学時代の放送だったらすずに自分を重ねてまともに見られなかったかもしれないですけどね。
正直なところ、安達祐実さんと比べると当時の榎本加奈子さんの演技は棒読みでかなり下手だったと思いますが、今動画を見返すとだんだんとうまくなっていくのがわかります。むしろ、あまりにうまい演技をされたら、ただ陰湿なだけのシーンになってしまいそうなのでそれでよかったのかもしれません。当時、周囲に見ている人がいなくて話題にできなくて残念でした（というか何となく話題にしづらかった）。絶対このドラマ、ゲイの一部の層には大うけしていたこと間違いなしだと思ってます。エリカ様ごっこをした方がいたらぜひ名乗り出ていただきたいです。
では、せっかくなので、そのセリフの一部を書き起こしてみます。文字だけだとおもしろさが半減しますけど。
「わたしは誰も愛さないわ。わたしはすべての人に愛されるから。
「すず、アリとキリギリスの話は知ってる？あの童話、キリギリスが飢え死にしたことになってるけど、そんなのウソ！キリギリスは一生楽しく遊んで暮らしたの。なぜだかわかる？お金持ちだったからなの。それに引き換え、貧乏なアリは朝から晩まで働いて過労死で死んじゃったのよ。世の中ってそういう仕組みになってるの。エリカがキリギリスなら、あなたはアリね！
「そうだ、エリカがたとえてあげる。エリカが優雅な白鳥なら、あなたはゴミ箱をあさるカラス！エリカが輝くダイヤモンドなら、あなたは道端で蹴られるただの小石！エリカがフランス料理なら、あなたはそうね、ねこまんま！あはははははは！わかる、すず？格が違うの！！
「すず、みにくいアヒルの子の話は知ってる？醜いから皆に嫌われていたアヒルの子が、実は白鳥の子だったなんて、そんなのは真っ赤なウソ！醜いアヒルの子は醜いアヒルの大人になるしかないの。
「エリカたとえてあげる。エリカがスポットライトを浴びるプリマドンナなら、あなたはエリカを見に来たお客さんのもぎり係！エリカがテレビに映るアイドルなら、あなたはそのテレビを修理する電気屋さん！わかる、すず？愛されるのはいつもエリカ。あなたには誰も振り向きはしないわ！！あはははは！（今なら絶対放送できないですね…）
「すず、エリカがたとえてあげる。エリカが満天に輝くお星さまなら、あなたはみそ汁のだしに使われるただのにぼしさま！エリカが美の女神ビーナスなら、あなたはお浸しにされるただのなすび！…ちょっと苦しかったけど、今日は庶民の朝ごはんでたとえてあげたわ！すず！思い知るがいいわ！エリカとあなたの食卓の違いを！
ほかにも「教えてあげる。この修学館はエリカが校則なのよ」「エリカは悪気はないって言えば、全部それで許してもらえたの。」みたいなセリフに笑わせてもらいました。
これをまじめにやっている榎本加奈子さんと、エリカを睨みつけながら聞かなければならない安達祐実さんって、よく笑わずにできたなと思います。今の時代では放送できないでしょうし、リメイクも難しいでしょうね。このドラマの視聴率がものすごくよかったのって、ちょっと怖い気もしますけど。
そして主題歌は中島みゆきさんが2作とも担当されました。このドラマは中島みゆきさんを知るきっかけとなりました。中島みゆきさんの動画がなかったので、絢香さんのカバーバージョンで。
空と君のあいだに (2013) ／ 絢香
絢香 Ayaka - 「空と君のあいだに」 Music Video（Story1）
