インドア派Around40ゲイの日記

アラフォーゲイが日々のことや過去のことを書きなぐるブログ

感情労働に向いていますか?

僕は結構ドラマや漫画に影響されやすい方かもしれません。最近「ナイトシフト 真夜中の救命医」っていう海外ドラマを見始めたんですが、深夜のERが舞台の医療ドラマです。医療ドラマといえば、僕が海外ドラマにハマるきっかけとなったドラマの一つ「ER緊急救命室」が屈指の名作だと思っていますが(吹替え陣も素晴らしい!)、それを彷彿とさせるドラマです。

僕はERを見ていたとき、「医療関係の仕事っていいなぁ~」なんて単純に思った人でした。ERってドラマですけどすごいリアルで、ものすごい事故で体が壊れるくらいのケガをした人や、何かの病気で目玉が飛び出てきた人が出てきたり、手術シーンでは臓器も当たり前に出てきます。そして、ふと冷静に「僕には無理なお仕事だな」と思いなおすということを繰り返していました(笑)。で、このドラマを見てまた同じように思ったりして、あぁ成長していないなんて感じていたところです。

ちなみに「ナイトシフト」の1stシーズンの第6話、ゲイカップルが話の一つとして出てきます。一人はドクターでドラマの舞台の病院で働いています。お相手は軍人です。帰還兵たちの乗ったバスが事故にあいその恋人が運ばれてきます。心配でたまらなく、そばにいたいけれども、周囲にカミングアウトはしていません。結局、軍人さんは足を切断することになりますが、手術室に向かうときに、キスしてカミングアウトをするシーンが素敵で泣けました。興味がありましたらご覧ください。ドラマ自体もおもしろいです。

ナイトシフト 真夜中の救命医 DVD-BOX

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実際、もし医療関係の仕事に僕が就くとしたら(学力的になれるなれないの話は別として)、きっと医者ではなくコメディカルと言われる看護師さんや療法士さんを目指したのではないかと思いますけどね。自分の適性だとか性格的なものを考えると。

以前、ケガで結構な長期の入院をしたときは、医師の方ももちろんですが看護師さんや理学療法士さんなんかにもずいぶんとお世話になりました。看護師さんって大変なお仕事だなぁってその時見ていて思いました。ちょっと認知症気味のお年寄りの対応や、モンスターペイシェントと呼ばれるような方の対応など、本業の看護以外の部分の仕事が占める割合もかなりありそうでした。そんな姿を見ていると、ナースコールって気軽に押していいものには思えなくって、押すまでに逡巡していたこともありました。自分で動ければまだいいんですけど、動けないときは結局押さざるを得ないんですけどね。

 

ふと思ったのが、「感情労働」は自分に向いているのかな、ということ(感情労働の説明はこちら)。看護師さんやCAさんなんかは感情労働の代表的なものと言われています。

ずいぶん昔の話ですが、僕は一時コールセンターで働いていたことがあります。よく、底辺のお仕事と揶揄されることもありますが、僕は結構好きだったんですけどね。インターネットや固定/携帯電話等の案内や支払いについてなど、仕事内容は多岐にわたりましたが、苦情を受けると怒鳴られることも頻繁にありました。人によってはネチネチと言って来られる方もいます。こちらが悪くて怒られるならともかく、料金を支払っていないだとか、明らかにその人が悪いことで理不尽に怒鳴られることも多々ありました。そういうことが多い職場ですので、業務内容にもよるとは思いますが、コールセンターって人の入れ替わりがものすごく激しいところが多いと思います。基本的に、何を言われても感情的に言い返すことはできない仕事ですので、人によっては心が病んでくると思います。僕はそんなところに数年いましたが、だんだん耐性ができるというか慣れてしまうんですよね。それでも、本当にひどい言われ方をしたりすると、結構引きずってしまうタイプです。仕事が終わってからもそのことをずっと考えてしまったり、ふとしたことで思い出して腹立たしい気分になったりと。今思うとですが、この仕事に慣れすぎると、自己主張すべきところでもできなくなってしまうような、相手がどう思うかを必要以上に考えてしまうような、そんな人になりそうな気がします(僕の場合はです。割り切るのが下手なので)。

前職も、コールセンターとは全く趣が異なりますが、感情労働的な側面がありました。あんまりはっきりとは書けないのですごくぼやかして言うと、「壊れそうな家族と接することがある仕事」とでもいうところでしょうか。怒鳴られたりすることはあまりありませんでしたが、感情をぶつけられることは多々あり、コールセンターのときの比ではないくらいに休みの日でも仕事上で会う人のことを考えてしまうことがよくありました。いったんその案件が終われば、再度その人たちと会うことはほとんどないんですけどね。その仕事では、常に「気分の切り替えが大事」と言われていました。それはわかっていても、なかなか簡単に切り離すことは僕には難しかったです。ちょっとドライなくらいの性格のほうがよかったのかもしれません。

実は僕にはあんまり感情労働が向いていなかったのかもしれません。でも、「職業図鑑」みたいなものを見たときに、僕が心惹かれるのってなぜか感情労働的側面を持つものが多いんですよね。ゲイってことと関係ありますか?いやないですかね?あくまでも個人の資質でしょうかね。ただ、ゲイの看護師さんや介護士さんって結構多い気がします。昔、「デパートのエレベーターガールって、なんでエレベーターボーイはいないの?わたしならそこらのデパガより完璧にやれる自信があるわ!」って言い張る友だち(もちろんゲイ)がいたことを思い出しました…。

今は事務職ですが、仕事のことを休みの日まで考えちゃって…ってことは圧倒的に減りました。海外とのやり取りがあるので、やっぱり感覚が日本人とは異なるのでそこがストレスになることはあったり、社内の人にストレスを感じることはありますけど、感情をすり減らすってことがないのはやっぱり精神衛生上よいことなんだろうなぁと思っています。さらに、自分で思っていた以上に事務職って僕に向いているようです。ルーティーンな仕事がそんなに苦にならないので。今さらながら、「やりたい仕事=向いている仕事」とはならないんだなぁと感じています。

 

※かなり長くなってしまいました。最後まで読んでいただきありがとうございましたm(_ _)m