さて、放送前から話題にしていたドラマ「きのう何食べた?」も最終回を迎えましたね。過去の記事たちは↓。
きのう何食べた?第2話も見た~相手の過去は気になる+言ってみたいセリフ
きのう何食べた?第3話だって見た~また家族について考えさせられた…
きのう何食べた?第4話、第5話~ちょっと自分と重ね合わせて見てしまう…
きのう何食べた?~第8話 どうして人目を気にしちゃうんだろうね
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第11話はクリスマス頃で、梶芽衣子さん扮するシロさんのお母さんにお正月にケンジを家に連れてくるように言われ、そして最終話で連れて行くと言う流れでした。このドラマ2回目のクリスマスとお正月です。
11話ではクリスマスを小日向さん(山本耕史さん)+航=ジルベール(磯村勇斗さん)の4人で過ごすことに。10話でシロさんに買ってもらった指輪をジルベールに見せつけるシーンがとっても楽しかったです。僕もぜひやってみたいな…と…やる機会があるかは置いておいて。ジルベールもシロさんの料理を「デブ製造機」と彼なりに褒めつつおいしく食べているようでした。
お母さんにケンジを連れてくるように言われたものの、シロさんにはまだ迷いが。でも、この食事会で連れていく決意をしたようです。シロさんが涙しながら告白します。本当はセリフをすべて書きたいところですが…
・きっと両親は、シロさんがゲイだってわかったとき、かわいそうな子だって思ったのではないか+自分たちの育て方が悪かったって自分たちを責めたのでは…
・今自分は、両親が思っているよりも不幸じゃないってわかってほしい
ものすごく要約するとこんなところですね。涙ぐみながら言っていて、聞いているケンジも泣いていて、僕も何だか涙目になっていました。
僕は両親とものすごく仲がいいとかうまくいっているというわけではないですが、それでもこの気持ちはわかるなぁって。「ゲイでもビアンでも、一人でも、子どもがいなくても、幸せなんだよ」、以前の記事でも触れたことがあるような気もしますが「幸せのかたちってやっぱり人それぞれなんだよ」ってことが伝わればいいなぁと。「不幸な子を残した」って思いながら死んでほしくはないですよね。
誰のせいでもないことを、自分だったり他人だったり…ついつい責めたくなるのは、何かのせいだと考えれば気持ちが楽になるからなのか…。シロさんの笑顔が印象的な回でした。
一つふと思ったこと、「連れてきなさいよ」って言ってくれた方が楽じゃないですか?「今度連れてくるから会って」ってこちらから言い出すよりも。カミングアウトしているかにもよりますが。
そして最終話。ついにケンジとシロさんの両親の対面です。みんな緊張しています。そういえばお父さん役の俳優さんが11話から変わりましたが、6話くらいからお父さんの出番がなかったので、特に違和感なかったですね。
「ケンジの想像」ということですがシロさんが弁護士を目指した理由がシロさんのお父さんに語られます。要約すると「高校生のときすでにシロさんは自分が同性愛者だと気づいていて、一人でもやっていける仕事を選んだ+それが自分にできる一番親孝行だと考えたから」というところでしょうか。きっと想像の通りなのではと思いましたが、10代でそこまで考えられる人はなかなかいないのではないかなとも思いました。10代で「自分は同性愛者である」と気づけない場合もあるでしょうしね。
ケンジの姿を見て(男性の恰好をしているから)「家の中で女の恰好をしているのは史朗の方かね?」とお父さんはケンジに聞いたようです。ある程度以上の年齢の方はもしかしたら、同じように思ってらっしゃることもあるかもしれないですね。お年寄りからこのような反応があったらどう返すのが正解なんでしょうか。「女の恰好~」は違うよと伝えつつ、あんまり事細かに解説をしてもしょうがないでしょうし、流していくのが一番なのかな。
そして本人がそう思っていったかはともかくプロポーズ(のようなセリフ)「油と糖分控えてさ、薄味にして腹八分目で長生きしような、俺たち」、シロさんにしか言えない愛情表現ですね。
そして、別の日。二人はカフェに。2人の会話の様子を見た周りのお客さんからジロジロとみられます(座席の配置がちょっと変でしたし、あそこまであからさまにジロジロ見ないだろうと思ったけど)。ここから涙腺を刺激されるセリフが始まります。「いい加減、もういいかなって思って」とシロさん。カフェから帰った後、シロさんの髪を切るケンジにこんなことを伝えます。ここもセリフそのまま書きたいところですが、ぜひ配信でご確認ください。
・もうあんまり気にしなくても大丈夫。
・ケンジにはハッピーでいてほしいと思ってるから、ケンジが幸せ感じるんなら、カフェくらい何度でも付き合うよ
要約するとこんな感じのことを伝えます。数話前には、周囲からどう見られているかをものすごく気にしていたシロさんでしたが、もうそんな様子は見受けられません。お互いの幸せを考えている二人がそこにありました。
後ろからシロさんを抱きしめる(バックハグする)ケンジの図
みんな笑顔の最終回
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最終回まで見終わりました。
「おっさんずラブ」はラブコメディがメインで疾走感あるドラマという感じでしたが、こちらはホームドラマという側面があったと思います。そして、登場人物の振る舞いやセリフに考えさせられることが多かったのは、自分の年齢がドラマ内の二人に徐々に近づいているからということも多分にあるかと。もし、もっと若かりし頃に見ていたら違う印象を抱いたでしょうね。
第8話について「どうして人目を気にしちゃうんだろう」という記事を書いたのですが、このブログの中では比較的反響があった記事で、今もコンスタントにアクセスがあるようです。その記事自体は、「ゲイと思われるかも…」という視点から主に書きましたが、ゲイかどうかということは別にしても、多かれ少なかれ生きていくうえで人の目は気になってしまうんだろうなと、ちょっと日を置いた今改めて感じます。人目の気にしすぎは幸せが離れていくかもよ。
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まったくどうでもいい話ですが、最終話の最後ケンジがシロさんに後ろから抱きつきます(↑の画像)。いわゆるバックハグというやつですね。おっさんずラブの公式ページで「BH」って書いてあって、何の略かと思ったら「バックハグ」のことでした。
この仕草というか動き自体は大昔からドラマなんかでは見るものですが、Twitterを見ていたら「あすなろ抱き」なる言葉を目にして驚きました。西島秀俊さんがやはりゲイ役で出演されていた「あすなろ白書」という25年以上前のドラマで木村拓哉さんが石田ひかりさんを後ろから抱きしめたためそう呼ばれるのだとか。「あすなろ白書」、、、存在は知っていますがリアルタイムでは見ていないなぁ、さすがに。そんなに一般的な言葉なのでしょうか?少なくとも、アラフォー世代の人じゃないと使わなさそう、、、年がばれますよ~。
僕は今回はドはまりまではいきませんでしたのでロスにはなっていませんが、ふつーのホームドラマ中の登場人物がゲイカップルというドラマが増えていくかもしれないですね。
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まとまりがない長文をお読みいただきありがとうございました。