僕は出身は東京ですが現在は関西に住んでいます。実家に戻っていた時期もありありますが、通算するとかれこれ10年以上になります。長く住んでいても、関西弁はしゃべれません。多少イントネーションはうつってきているとは思いますが。どちらかというと、男性よりも女性の方が言葉はうつりやすいように思います。順応性が高いのかもしれませんが、それがエセ関西弁と言われるのかもしれませんね。先日職場で関西弁について話題になったので、関東と関西の違いについて記事にしてみようと思います。
言葉編
3文字の言葉
関西弁では3文字の言葉のときに2文字目が上り調子になるイントネーションになることが多いと思います。「ユニバーサルスタジオジャパン」を関西以外の方は「USJ」と略す方が多いと思いますが、関西の方は「ユニバ」と略される人が圧倒的に多いです。東海や九州の方がどう読むかわからないので、関東的と表現しますが、関東的なイントネーションで「ユニバ」を読むと下がり調子で読むと思います。「浮き輪」「うさぎ」みたいな感じですかね(パッと思い浮かんだのがこの2つでした…)。関西弁では「ニ」にアクセントが来ます。これは最近のUSJのCMの一般人の方のインタビューでもそう言っているので、聞いたことのある方も多いと思います。
↑ ニ ↓
ユ バ
みたいな感じでしょうか。これが人の姓でも出てくるのです。田中さんという名字の方なのですが、「さん」付けだと関東と同じイントネーション(平坦に言う)なのですが、「くん」付けだとなぜか「な」が上がるんです。人によっては「さん」付けでも「な」が上がる方もいましたが、個人的経験では「くん」付けの方が上がる率が明らかに高いんです。
↑ な ↓
た か くん
みたいな感じで。もちろん関西のすべての人ということではもちろんないんですけれども、このようなイントネーションで呼ばれているのを耳にすることがしばしばあります。3文字ではありませんが、西村さんも関東の方が読むと「し」にアクセントがあると思いますが「しむら」を平坦に言うのを聞いたとき、すごく不思議な感じがしました。
また、有名なのはファミリーマートの略し方でしょうか。「ファミマ」というのは関東でも関西でも同じですが、関西の方は「ミ」が上り調子になります。関東では「ファ」にアクセントが来るかと思います。僕もだんだんイントネーションが移ってきてはいますが、「ミ」の上り調子のファミマはこれからも言わないと思います。「ミスド」もそうですね。関西の方は「ス」が上がります。関西に来る前、関西ではマクドナルドのことを「マック」ではなく「マクド」と言うという知識はありましたが、「マ」にアクセントがあるものと思っていました。ところがところが「ク」にアクセントがあるのを聞いてびっくりした覚えがあります。昔、「ファミマ」じゃなくて「ファミマ」じゃないの?って言ったら「これだから関東もんは…」とかわけのわからないことを言われたことがありますよ。
驚いた表現~「つれ」「~し(て)はる」
「つれ」っていう言葉にも戸惑いました。「つれ」って言われると、恋人や夫婦関係の相手を言っているのかと思ったのですが、関西では、友人関係(というか仲のいい友達)のことを「つれ」って言うんですよね。関西に来て間もなかったころ、とある男子が「つれが~」「つれと~」って言ってて、「会話の内容的に男の人のことを言ってるよね~、ってことはこの人ゲイってこと?」って勘違いをしてました。しかも、それを大勢の前で当たり前に言っているから、頭の中は「ん??」って状態で。周囲に「彼はゲイなの?」なんて聞けないし…と思っていたらほかの人も同じように「つれが~」と言っていたので、「あぁ、つれって仲のいい友達のことなのね」って一人で納得していました。
京都や滋賀の方が中心の使い方だと思いますが、ちょっとした敬語チックな言い方が「~し(て)はる」という言い方です。「いらっしゃる」を「来はる」って言うような感じでしょうか。仰々しさがなくっていいなって思いますけど、やっぱり僕は使えません。また、非常に驚いたんですけど、人以外の相手にも使っているのを耳にすることがあります。「猫が寝てはる」とか、さらには無生物にまで「パソコンが考えてはる」「今週台風が来はるみたいやなぁ」のように使っているのを聞いて、『「パソコンにまで~しはる」って言うんだね』って聞いたら、何でそんなことを聞かれたのかわからないような反応をされました。
そのほかにもいろいろと言い方の違いが…
・「ありがとう」は関西では「とう」が上り調子というか「と」にアクセントが来るんですよね。これはすごく温かみがある感じがして好きです。特に女性が言うとかわいらしく聞こえる(気がします)。
・大学1年生のことを「1回生」というように言うのも関西の特徴ですね。東海地方や九州ではどうなんでしょうね。
・蚊に○○れる、皆さん何て言いますか?僕は「さされる」って言いますけど、関西では「かまれる」っていうのが一般的みたいです。蚊がかむって変な気がするんですけどね。
・「めばちこ」こう言われて何かわかりますか?関東で言う「ものもらい」のことだそうです。お互いの言い方がかすりもしないので、「めばちこ」って言われてもまったくわかりませんでした。
・関西出身の方に「さし持ってる?」って言われたとき、何を言っているのかわかりませんでした。「さし」とは「定規」のことだそうです。ほかにも、画びょうのことを関西では「押しピン」っていうみたいですね。
・「これなおしといて」って言われ、頭は「??(どこを直す=修理するの?)」でしたが、関西弁では片づけることをなおすって言うんです。
・関西で一般的なのかわかりませんが、「ドラえもん」を「ドラえもん」と「え」にアクセントを置いて言っているのを聞いたとき、「いや、ドラえもんは絶対「え」にアクセントは来ない」って思いました。これは譲れないですね、えぇ。
・「テレコ」って関西に来て初めて聞いた言葉です。調べると方言というわけでもなさそうですが、わかります?「逆にしてしまう」「互い違いにしてしまう」というような意味です。「Aさんあての荷物とBさんあての荷物をテレコに出しちゃった~(Aさんあての荷物とBさんあての荷物を逆に発送してしまった)」みたいに使われています。あまりにも普通に使われていて、「テレコって何ですか?」とは聞けずこっそりネットで調べた覚えがあります。
ほかにもいろいろありそうですね。
BLの世界やゲイビデオなんかの世界でも関西弁ってある程度市民権を得ているような感じですよね。何かわかります、関西弁で言われるとドキッてすることがあります。なんででしょうね。
(余談)そういえば、高校時代の古文で…
この記事を書いていてふと思ったことがあります。関西弁って否定をするとき「~ん」ってつくことが多いように思います。「行かへん(行かない)」「せーへん(しない)」のような感じで。突然ですが、古文で推量や意志の助動詞「む」っていうのがあったのを皆さん覚えていますか??「我、行かむ」だったら「私は行くつもり」のような現代語訳になると思います。大学時代、塾でバイトをしていたことがあるのですが、これを「私は行かない」って訳してしまう高校生がとっても多いなと思っていました。「行かむ」って読むと「いかん」となるので、関西弁に引きずられてそう勘違いしちゃうのかなぁと思いました。さらには「あかん」って言葉がテレビでよく聞く関西弁の一つだと思いますが、「あかん⇒ダメ⇒否定⇒行かむ(ん)=行かない」ってなるのかもしれないですね。それにしても、古文の文法なんて何年ぶりに考えただろう…。。
たよりにしてまっせ / KinKi Kids
いや、若い!僕は結構剛君が好きでした、金田一少年とかやってた頃の。