普段そこまでLGBTQの話題に触れているわけではない当ブログですが、今回の件には少し触れておきたいなと思いました。
僕は訴訟が起きていることは知っていましたが、どうせ憲法違反とはならないんだろうなぁと思っていたので、スマホに速報でこのニュースが流れてきたのを見た時にはちょっと驚きました。「へ~、ついにこういう判決が出たんだぁ」と思い仕事に戻り、お昼休みにそのニュースをざっと見てみました。
速報というのはYahoo!ニュースの速報なんですけど、僕は普段はヤフーコメントってなるべく見ないようにしているのですが、たまたま見てしまったところまぁ同じような意見が並んでいるなぁと、ちょっと見たことを後悔しました。
↑の判決要旨を見ていただくとわかるのですが、今回違反とされたのは憲法14条(法の下の平等)で、24条(家族生活における個人の尊厳と両性の平等)と13条(個人の尊重、生命・自由・幸福追求の権利の尊重)は違憲ではないとされました。コメントでは、「24条で「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し」とあるのに、同性婚を認めないのは違憲となるのはおかしい」という意見がひたすら並んでいました。今はどうなっているか確認していませんけど。
たとえば、災害が起こったりしたときのコメントというのは当事者の方を思ったものが多いため、そんなに多種多様なコメントが出ることはないのはわかるのですが、同性婚という賛否両論あってしかるべき話題で、同じ意見ばかりが埋め尽くしているのはちょっと異様でした。自分がゲイであるためにこの判決に肯定的な意見を持つということを差し引いたとしても。
全くの余談ですが、ふとドラえもんの中のしずかちゃんのセリフが思い出されました。のび太「世界中の心が一つになれば、平和になると思うよ」を受けて、しずかちゃん「大ぜいが同じこと考えるなんて、気持ち悪いわ」。
僕は公務員試験を受けていたことがあって、その予備校に通っていたことがあるのですが、憲法の授業をしていた方がちらっとこのことに触れていたのを思い出しました。「憲法は絶対にしてはいけないことははっきりとそう示す(例 21条:検閲はこれをしてはならない)ので、学説では同性婚を禁止していないという考えが多い」というようなことをおっしゃっていました。その方の名前も覚えていませんが、この話のことだけは何となく覚えていて「へ~、じゃぁ将来僕も結婚する可能性があるのかな」と思った覚えがあります。ちょっと調べてみたところ、その先生がおっしゃっていたことは↓のページで解説されていることとほぼ同じかなと思いました。
それからすでに20年近くがたっていますが、本当にそれが実現される日が来るのかもしれないなぁと、(相手がいるかは別として)ちょっと明るい話題だなと思えたニュースでした。
僕は今回の判決は画期的だと思いますが、同性婚が認められることにより、教育についてプラスの側面が出てほしいなと思っています。制度として認められることにより、幼いころからそういった愛の形があるということを知ることができる環境にあれば、「おかまぁ~」とかそういういじめが少しでもなくなってくれるかなと。結構傷つくんですよ、いくつになってもこの言葉。
そして、前に出て訴訟を進めた方がいるからこの判決があるわけで、僕自身はネットでの署名くらいしかしていませんが、このトピックにはちょっとアンテナを張っておこうかなと思ったニュースでした。