インドア派Around40ゲイの日記

アラフォーゲイが日々のことや過去のことを書きなぐるブログ

絶対に死なないで~9/1に思うこと

ここ数年、夏休みが終わり2学期が始まる9/1が近くなると「死なないで」って呼びかけるメッセージが話題になっていると思います。実際には先週から2学期が始まっている学校も多いみたいですね。

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以前の記事で、僕も特に中学時代はいじめられていたということを書いたことがあります(「過去のこと」のカテゴリーを参照ください)。なので、新学期が始まるのがとってもイヤでした。この記事にも書かれていますが、本当にどこかにその子にとっての居場所があれば…っていうのは僕も思います。学校でも家でもない場所が。それが公の機関であってもそうでなくっても。

ただ、僕が自分のことを思い返して思うことがあります。

どんなところであってもそういう場所を自分で見つけることができる子は、ごく一部なんだろうなと思います。もし、そういった場所が運営の母体にかかわらず用意されていたとしても、そこに行くという選択が果たして当時の自分にできただろうか?ということを考えます。

僕は、ある意味とってもまじめな中学生だったと思います。「学校へ行かなきゃ」っていう強迫観念とまでは言いませんが、「学校へ行かない=とっても悪いこと」というような思いがあったのは事実です。そして、親にはいじめられていることは言っていませんでした。そんな僕が、どこかにそのような場所があるということを知ったとして、すぐにそこに行けるとは思えないんですよね。そこに行くということは、学校を休むことになります。そうすると「ずる休みと思われるかな」「一度行かなくなったらもう二度と学校へは行けなくなるんじゃないかな」「もし、また学校に行けたとして『お前、何さぼってんだよ!』ってまた殴られたりしないかな。」とかそんな思いが頭をめぐります。大人になった今考えてこんな考えが浮かぶんですから、中学生当時だったらもっともっとマイナスのことが次々に頭に浮かんできたでしょう。

さらに、そこへ行きたいと親に言えるでしょうか。いじめにあっている子たちは「親に言えない」っていう子たちもとっても多いです。「親に言う=いじめがエスカレートするのでは」と考えると、これまで言えなかった子たちはなかなか言い出せないですよね。じゃあ、親には言わずにそこへ行けるか…というと、学校へ行くふりをしてそこへ行く=学校に行かない=親に連絡があるという図式があるでしょうし、何より親に嘘をついているという後ろめたさのようなものが出てきますね。それで結局、「もう嫌だ、だけど学校に行かなきゃ…」っていう重い気持ちを抱えたまま学校へ向かっていたのではないかなと、当時の自分を想像します。

最近は著名人の方たちが「学校へ無理していかなくてもいいんだよ」「学校へ行かないという選択肢もあるんだよ」ということを言ってくださっているのが本当に救いに思えます。僕が中学生のころは、そのような発言を聞いたことってなかったと思いますし、何より自分自身が一番「学校へ行かない=悪いこと」って思い込んでいました。「学校へ行かなきゃ」という呪縛は、それでも今なおまだまだ残っていると思います。芸能人や作家さん、スポーツ選手の方などにそのようなメッセージを発信してもらえることで、「学校にいけない、行きたくない」と言い出す勇気を与えてくれれば…と願います。

小中高校生がいじめを苦にして自殺するというニュースを見ると本当に心がみます。僕は以前の記事で「『いつ死んでもいい」』って思いながら生きるようになった」といったことを書いたことがあります。今現在は「今すぐ死にたい」というような思いはないですけど、それでもその思いは今でも心の奥底に流れる思いではあります。自分でそんなことを言いつつ、小中学生には「絶対に死なないで」と言いたいです。

 

僕は親の立場にはないしこれからなることもないと思いますけど、親ならば「うちの子がいじめられたらどうしよう」っていうことはきっと誰しも考えることなんでしょうね。でも、「うちの子が人様の子をいじめたらどうしよう」とは考えないものなのでしょうか。自分の子が人を傷つけていたと知ったとき、親としてどのような対応をとるのか、親になるのであれば、人の子の親であるならば、一度は考えてほしいなと思わずにはいられない、元いじめられっ子からの一言でした。

 

 

90年代の応援歌その3

T・R・Y -RETURN TO YOURSELF- (1996) / TWO-MIX


TWO-MIX T・R・Y -RETURN TO YOURSELF-