きのう何食べた?第5話まで見ました。おっさんずラブはコメディタッチで描かれていることもあり、途中泣くこともありましたけれども最後まで楽しく見ることができましたが、きのう何食べた?の方は年齢的なことも手伝っていろいろと自分に重ね合わせて見てしまうこともあり、ちょっとしたシーンにほろっとさせられることが多いんですよね。もし、このドラマを20代の頃に見ていたら、そうは感じなかったのではないかと思います。
第4話ではシロさんのお父さんが大掛かりな胃の手術のために入院します。賢二はシロさんのお母さん(梶芽衣子さん)のためにハンドタオルを用意するのですが、シロさんはそれを渡すとき、賢二からのプレゼントだということを言えませんでした。後日、一緒に暮らしている賢二からのものであるということを告げます。たったそれだけのことですけど、それだけのことを言うのに、シロさんとしては勇気を振り絞ったんだろうな…と思えるし、それを「あっそうなの。」という感じで受け止めるお母さん、何だかすごく印象に残ったシーンです。原作にはない部分だそうですが、原作がある作品だと、何かしらの要素を追加するのも削るのもなかなか大変だと思うのですが、本当に素敵なシーンでした。
第5話では、舞台は大晦日~お正月。印象的なセリフが多い回でした。
「(母)その方とは一生添い遂げるつもりでいるの?」…このセリフは、「息子の好きになった相手がたまたま女性ではなかった。」というように考えていないと出てこないんじゃないかなぁ。多分、こんなふうに言われたら、僕もシロさんみたいな反応になっちゃうだろうな…って思うのは、それはどこかに気恥ずかしさがあるからなのか。賢二も「たとえ上辺だけでも理解のある言い方してくれる親にちょっとは感謝してもいいんじゃない?」と言っていましたが、当たり前にこんなことを言ってくれるお母さんって素敵ですね。
「そうか、うちの親たちはもう…孫の代わりにお隣の子どもたちをかわいがることに決めたんだ。」これは切ないですね…。僕は「きょうだいがいてよかった」ってこれまでの人生で思ったことって本当に数少ないのですが、孫の顔を見せることができたという意味では、姉に感謝しています。
そして、キーワードとして出てきた「老い支度」。このことを考えると、やっぱり同性婚できた方がいいなって単純に思ったりします。さらにこのことって、もちろんシローと賢二の今後という意味もありますけど、それぞれの両親や実家という意味も含みますよね。実はこのGWに実家に帰ったときに、親から相続について調べておくようにと言われたんですよね。まぁ、順番的に言えば両親の方が先に亡くなるわけで、調べておいた方がいいのはわかりますけど何となくまだ現実感がなくって。ただ、昔から何となく「相続放棄」というのが頭にあったりはするのですが。
老い支度の話をするからお正月は実家に帰ってくるようにと言われたシロさんですが、結局その話はせず…「(シロー)結局老い支度の話してないけどいいの?」「(母)あぁ…、もうわかってるでしょ?」ここが今回いちばん何だかぐさって刺さってきました。涙腺も刺激されたのですが、ここで涙腺を刺激された方は少ないかもしれないですね。。。
今期のドラマでも話題になっているこの作品ですが、10代や20代の方の受け取り方とはかなり違うのではないかな…と思いました。このドラマを見ている若い方はどう感じたのかな…なんて思った今回のお話でした。
「餅以外の炭水化物が食べた~い!!」