インドア派Around40ゲイの日記

アラフォーゲイが日々のことや過去のことを書きなぐるブログ

きのう何食べた?~第8話 どうして人目を気にしちゃうんだろうね

第8話の冒頭、男女カップルがたくさんいるレストランで、シロさん+ケンジとケンジの友人のテツさん+ヨシくんというカップルとで食事をすることに。シロさんは周りが気になって仕方がありません。ゲイテイストのある話題や周囲からの視線…気が気でない様子でした。

その帰り道、ケンジはシロさんに謝りますが、「何で謝るんだよ、お前は」とシロさんはケンジに怒鳴ります。ここのケンジの表情、切なさが溢れていてが本当によかったと思います。

そこまで周囲の目を気にしない(というか気にならない)ケンジと気にするシロさんという構図ですが、両者の気持ちがわかる気がします。シロさんの頭の中はきっと「ゲイだと思われたら…」「知り合いに見られたら…」みたいなことでいっぱいなのではないかなと推察。シロさんは「弁護士」ケンジは「美容師」という職業の違いもあるでしょうね。

 

僕が本格的にゲイの人と会ったりしたのは大学生の頃からですが(と言ってもそこまで多くの人に会ったことがあるわけではないですが)、初めのうちは僕も「知り合いに見られたら…」「ゲイだとバレたらどうしよう…」という思いが強かったと思います。ただの他愛ない会話をお茶しながら話すのにも、何となく周囲を窺ったり必要以上に小声になったりとか。でも、それは初心者にとってみれば当たり前と言えば当たり前で、もしかしたら自分は知らない人でも一方的に自分のことを知っている人がたまたまそこにいて、そこでのふとした会話を聞かれて、そこから共通の知り合いに伝わる可能性も0ではないですもんね。かといって、気にしすぎると何も話せなくなっちゃいますけど。

個人的には、大学時代にゲイの人とただのメル友という関係だったり、実際に会ったりという経験をしたり、卒業後の話ですが男子2人でTDL行ったりしていたら、徐々に慣れていったような気がします。僕はディズニーが特別好きでも嫌いでもないのですが、某彼が結構好きで、もうずいぶん昔の話ですが2人で行きました。ディズニー内は男性2人組もちらほら見かけました。もちろんその人たちがどういう関係性かはわかりませんが。

あと、人間年とってくるとだんだん図々しくなってくるんだなぁと身をもって思います笑。「人に何思われてもいいか~」と、完全には思い切れていない自分がいますが、徐々にその境地に達していくのかな…とこの歳になり考えています。その人の持つキャラクター的要素もありますね。僕のようにバレたところで驚かれないだろうというタイプの人と、「え~~!!」って周囲を驚嘆の渦に陥れる人とでは、バレたときのダメージも違いそうですし。

LGBTQ(ここではあえてゲイと限定しませんが)の人と接する機会が増えれば増えるほど、徐々に心の障壁が払われていくのかなと思いますが、接する人が増えれば増えるほどゲイバレするリスクも増えると思いますので、そこは各自がどう折り合いをつけるかなのかな。

話はズレますが、僕はゲイかどうかを問わず、多人数での飲み会などはと~~~っても苦手なので(いい年してコミュ障というやつですな。気づくと一人になってたりする…笑)、たとえ全員ゲイでも多人数の集まりに積極的に行きたいとは思わないですし、ゲイであっても男性の集団はちょっと苦手かもしれません。かといって、女性の集団が得意なわけでもないので、要するに多人数は苦手ということです。飲み会の場での「何を聞いてもいい」みたいな雰囲気が嫌いなのも苦手な要因の一つかもしれません。

たとえば今回のシロさんとケンジのような場合、より周囲の目を気にする人の方に合わせるのがいいんだろうなぁと個人的には思います。そうすることで安心して話ができるでしょうし、相手が気にするのであればやっぱりそこを気遣える人でありたいなと。このあたりについて、体験談をご自身のブログの記事にされていた方もいらっしゃったと思います。

人の目をまったく気にしなくなったらそれは人としてどうかという話になりますが、程度問題として気にしすぎるのは精神衛生上よろしくないので、「気にしつつも気にしすぎず」でいければ周囲にも配慮できる人になれるのかなぁ、ってなことを考えていました。

「あの人にどう思われたか」「あの人の目に自分はどう映ったか」と考えるその根底には、「こう思われたい」、翻って、「こうは思われたくない」っていう気持ちが強くあるのではないかなぁ。結局相手の心の中を読めるわけでもないのだからわかるはずもないのに、悩みだすと底なし沼のようですね。ましてや、知りもしないたまたま同じお店にいた人にどう思われたか、なんてわかりようもなければわかったところで2度と会うこともない可能性が高いのに気になっちゃうのは、やっぱり「見ず知らずの人にさえゲイだと思われるのはちょっと…」っていう気持ちがあるからなのかもしれないですね。ちょっとだけ自己否定が入ってる気がしますけど。

 

でも、自分が思ってるほど誰も人のことなんて見てない、って思うとちょっと気が楽になりませんか?(↓曲の詞からですけどね)

 

なお、ドラマの二人は無事二人は仲直りしました。史朗「俺もいつか、あいつみたいになれる日が来るんだろうか。」

 

このままケンジが戻らないんじゃないかと心配するシロさんと、「俺、愛されてる~」と感動するケンジ

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笑顔でいようよ (2013) / 大野愛果

 三枝夕夏 IN db に提供した曲(原曲は2004年)のカバーです。この曲がフワッと浮かんできました。

♪  みんなどう見られているかに精いっぱいで 自分が思ってるほど誰も人のことなんて見てないのに

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