インドア派Around40ゲイの日記

アラフォーゲイが日々のことや過去のことを書きなぐるブログ

過去の話-5 ---予備校時代

台風が上陸している地域もあれば、これから上陸する地域もあるかと思います。くれぐれもお気を付けください。関西では今日の夜から明日にかけての上陸となるようです。

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これまでの過去の話はこちら

過去の話-1 ---幼稚園〜小学校低学年 - 

過去の話-2 ---小学校高学年 - 

過去の話-3 ---中学校時代 - 

過去の話-3 --中学校時代(余談)~そりゃあ死ぬことも考えた~今:親にやさしい言葉もかけられない? - 

過去の話-4 ---高校時代 - 

過去の話-4 ---高校時代(余談) - 

書こうと思っていたことなのですが、わずか1年間のことなのにいろいろ思い出されて何だか書けずにいました。

 

予備校生活の始まり、Tくんとの出会い 

そんなこんなで、僕は浪人することを選択しました。比較的浪人する人も多い高校だったせいか、そのこと自体には全く抵抗はありませんでした。それで予備校選び。大手は自分には向かない気がしたのと、学費が安くなる特待生になれたので比較的小規模の予備校を選びました。

予備校生って高校生でもないしもちろん大学生でもない、一応所属しているところはあるけれども、それは高校までとは意味合いがちょっと違って、なんとなく宙ぶらりんな感じでした。そして、文化祭だとか体育祭といった行事ごとがあるわけでもなく、ただ勉強していればいいので楽といえば楽でした。毎日自習室で20時ころまで残って勉強していたのも今ではいい思い出。今じゃ絶対そんなに勉強できません。

志望校別にいくつかのクラスに分かれます。僕の所属していたのは国公立文系志望みたいな名称のクラスでした。とってもまじめな人が多い、というかまじめな人ばかりという印象でした。予備校生でも遊んでしまう人は遊んでしまって脱落していく人もいるのですが、そういう人はほとんどいなかったような気がします。いろいろな高校から人が集まっていてそこで新たな出会いがありました。

Tくんは男子高出身、たまたま近くの席に座ったことから仲良くなりました。まぁ、一言でいえばこのTくんのことを大好きになってしまったんですね。でも、彼は下ネタが大好きなバリバリのノンケくん。男子校ってこんなノリなのかな?とか、男子校未経験な僕はTくんやそのほかの男子高出身の人と話すと思うことがありました。僕はまぁ、女の子とは何となく友だちになっていることが多いので、そんなことをうらやましがられたりしていました。(ちなみに、高校受験のときは男子校に行くなんて考えはこれっぽちもありませんでしたが(公立志望で東京の公立校は共学というのもありますが)、行ったら行ったで楽しかったのかな?と今の自分は思うことがあります。でも、「男子校でいじめられたら…」という思いが強かったからか、高校受験で併願校を選ぶのにもまず共学校であることを第一条件として選んでいました。)

Tくんは勤労予備校生で、バイトをしながら大学受験を目指していました。バイトをしながらって大変だったと思います。授業が終わると速攻帰ってバイトへという日々でした。受験勉強よりもバイトメインじゃないの?って思うこともあったりして、「勉強の方は大丈夫なのかな?」って余計なお世話ながら思って、彼のために僕にできることはしたいなぁって思って、ノート貸したりとかいろいろしてましたよ、いじらしいですねぇ。Tくん以外のクラスメイトの子たちも本当にいい人たちばかりで、穏やかに予備校生活を送っていました。受験勉強って決して楽だったとは思いませんが、予備校時代が大変だったという思いがそこまでないのは、Tくんやそれ以外の友達も含め、この時の環境が強く影響していると思います。

 

Tくんを本当に好きになる

Tくんのことを本当に好きになっている自分に気づいたのは夏の夏期講習に入ったころだと思います。それまでは、社会や理科の選択科目は別として同じ授業を受けていることが多かったので1日の多くは同じ空間にいましたが、夏期講習は必用な授業を自分で選択するので同じ授業を取らない限りは会えませんでした。さらに、彼は「夏のうちに稼いどかなきゃ」とますますバイトに精を出していました。そのため、それまでと比べると会えない日も増えていったんですね。そんな日が寂しくて仕方がなくって、廊下でふとすれ違って会話を一言二言交わすことがすごくうれしかったり、彼のTシャツ姿にドキッとしたりして、誰にも言えなかったけど彼への思いは募っていきました。何か書いてたら泣けてきた笑。

当時はまだ携帯を持っていなかったので電話をするとしたら家の電話で、番号は聞いていましたがわざわざ家の電話にかけてまで話をするのは…という思いもあり、結局電話で話したのはそれぞれ進路が決まった後に1回だけだったと思います。そんな夏が終わり、また一緒に授業を受ける日々が戻ってきました。受験本番まであと半年…。

浪人生活というのは当たり前ですが大学受験に合格することが一番の目標ですけど「このまま今のこの時が続いてくれたらいいな」なんてことを考えたりもしていました。まぁそんなわけにもいかず、受験の時は近づいてきます。僕はとある国立大で自宅からは通えないところを志望校としていました。以前の記事に書いたことがありますが、家族の元から離れたかったので、自宅から通えないところを中心に志望校を検討していました。勉強は比較的順調でしたが、だんだんと受験が近付くにつれて「受験が終わればもうTくんとも会えなくなるんだな」という思いがわいてきました。翌年も同じ生活を送るわけにはいかないのです。もともと1年という期限付きの生活だったのです。

 

Eちゃんとも仲良くなる、TくんとEちゃんが付き合い始める

どういうきっかけか忘れましたが、秋頃からEちゃんという女の子とも仲良くなりました。Tくん含めただしゃべっているだけの時間がとっても楽しかったのを覚えています。そして、TくんとEちゃんはいつしか付き合うこととなりました。ショックだったか?と聞かれると、ショックというのとはちょっと違うんですよね。僕にとっては二人ともすごく好きな存在で、二人が付き合うのなら精いっぱい応援しようという気持ちと、ちょっと寂しい気持ちと、Eちゃんがうらやましい気持ちと、…そんな複雑な思いを抱えて受験本番の季節に突入します。Tくんとの関係をEちゃんに相談されたりするとなぜか嬉しく思う自分がいたりして。「おいおい、受験間近だろ?」ということは置いておいて。「〇〇(僕)もEちゃんのこと好きだったんじゃないの?」Tくんに言われた言葉です。「僕が好きなのは目の前のあなたなんです!」何て言えるはずもなく「違うよ~」なんてごまかして。今同じような思いをしている中高生がいるかもしれないですね、自分で言うなって感じですけど切ないですね。

Tくんは小学校の先生になりたいという夢がありました。そのため志望校は教育学部となります。そしてEちゃんはTくんと同じく教員志望で志望大も同じ。そんなこともあって急速に仲良くなっていったのだと思います。

 

受験本番へ~彼とは別の道へ

そしてセンター試験、私大試験、国公立大試験と続いていきます。僕はセンター試験で若干ミスをしてしまい、志望大は難しいかも…という状況でした。そこで急遽前期の2次試験の出願先をとある大学に変更しました。そして、無事その大学に合格し大学生活を送ることになります。

TくんとEちゃんも無事志望大学に合格。彼はギリギリまでバイトをしていたし、Eちゃんと2人で遊んでいる姿もたまに見ていたから、僕は結構心配していました。だから2人が合格したことが本当にうれしかった。彼のことが好きだったからでしょう、国公立の後期試験には、学科はまるで違うけれど彼の志望校に願書を提出していました。そうすれば大学行ってからも一緒にいられるかなと思って。でも、「そんな理由で大学を選んで、もし勉強に興味が持てなかったらどうするの?そんな理由で進学先を選んじゃいけないよね。」という思いもありました。さらに、その大学だと実家から通うことになります。いろいろ考えた結果、結局受験はしませんでした。彼とは別の道を行かなきゃならないんだと思ったんですよね。

予備校では合格の祝賀会のようなことをやりました。彼の姿を見るのがただツラくって、すぐに帰ってきてしまいました。そして、その後も「引っ越しの準備で忙しくって」と言って、彼やEちゃん、そのほかの友達とも会わないままに引っ越しをして新生活がスタートしました。結局、その後当時の同級生たちとは会うことはなかったので、後でちょっと後悔しましたけどね。そのときは、彼と会うことがただツラいことになりそうで怖くて、彼やそのほかの予備校時代の同級生には冷たい奴だと思われたかもしれません。今になって、結局別の道を選ぶんだから、そのとき思いを告げてもよかったかなって思うこともあります。でも当時はそんなこと全く考えられなかったです。最後の印象を悪くするくらいだったら顔を見ずに去ろうというのが僕の決断でした。

 

~その後

大学生活に入ってからも最初のうちは、お互いの大学のメールアドレスでのメールのやり取りや(大学に入ってから携帯を持つようになりましたが、当初は携帯のメール機能はないも同然でした)、なんと手紙!のやり取りをしていましたが、だんだんと疎遠になっていきました。それでよかったんだと思います。いつまでもやり取りが続いていたら先に進めなかったでしょうしね。今の、通信手段が豊富にあるこの時代だったらまた違った結末を迎えていたかもしれませんね。

彼がゲイだったらよかったのに…、僕が女だったら…?と思ったことはありますが、仮にそうだったとしてもハッピーエンドを迎えられるかはわからないですよね。だからそんなことは考えません。結ばれない恋を乗り越えて、強くはなれてないかもしれないけど少しだけ成長できたような気がします。

 

長文を読んでいただきありがとうございました。

 

alone in my room (1998) / 鈴木あみ

この曲を聴くと当時のことをすごく思い出します。鈴木あみさんは歌はうまいとは思いませんが、デビュー曲やこの曲はすごく声質にすごくあっていると思います。

 Youtubeには歌いなおしバージョンしかなかったのでニコニコ動画より。